実は唐辛子はアメリカ大陸で最も古くから利用、栽培されていた植物の一つ。
アメリカ大陸では紀元前8000〜7500年頃、唐辛子が栽培されていた記録があり、メキシコでも紀元前7000年頃には利用されていたことが知られています。
私たちが生まれる1万年以上前から存在していたなんてちょっと気が遠くなる話ですね🥹
アンデスでは石彫や土器に盛んにとうがらしのモチーフが使われていて、最古のものはペルー中部高地で紀元前800年頃だといいます。
ナスカの地上絵で有名なナスカ文化の土器には唐辛子を持った神と思われるものがあり、とうがらしは神聖なもの、貴重なものとして扱われていたことがわかります。
また、ナスカ文化の土器に描かれた図や形から、当時すでにとうがらしの品種がいくつもあったことがわかっています。
その様々な色や形から、かなりの品種があったことは間違いないとされているそうです。
今もキャラライナリーパーやジョロキア、ハバネロなど様々な種類の唐辛子がありますが、この時代からすでにいろんな種類の唐辛子があったんですね〜
中南米など唐辛子が香辛料として重要な役割を果たしている地域では唐辛子が貴重なものとされる文化が今も残っています。
唐辛子が物々交換の品として盛んに利用されているそうですよ♪
アマゾン流域の先住民の主食はマニオクという有毒な芋のようなものなのですが、これはトゥクピーの名前で知られるとうがらしのソースが不可欠だそう。
※トゥクピーとはマニオクの毒汁の中に唐辛子と共に蟻、魚などを一緒に入れて長期間煮込んだものだそうです😳蟻…
アンデス高知ではジャガイモが主食だったり、中米ではトルティーヤが主食ですが、どちらもとうがらしのソースが欠かせないそうで、中南米の先住民社会では、唐辛子がかなり重宝されているみたいです。
日本でいう醤油みたいなものですかね。
トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書 2361)https://a.r10.to/hYCyQC